先日、年金世代60代親から「パソコン環境を安価でそろえてくれ」と言われました。
話を聞いてみると、「スマホの小さな画面でネットを見るのが嫌」「Word(ワード)やExcel(エクセル)を使いたい」という2つの理由があるようです。
さらに話は続き「予算は4万円くらい。マウス持ってない。LINEやZOOM会議もパソコンでやりたいからソフトも全部設定して」と追加注文が届きました。
この記事は私のように、安価な中古ノートパソコンでネットサーフィンと文書作成可能な環境を作りたい人向けです。
※この記事は2021年5月9日時点のデータを取り扱っています。
私はせいぜいブログ記事を書く程度の人間なので、パソコン上級者からみればミジンコレベルの解説です。私より詳しい方の参考リンクを貼りますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
周辺機器に関して:中古ノートパソコン購入となると、付属の機器によっては追加購入する必要性を考慮した内容になっています。
目次
ネットサーフィンとワードエクセルが目的なら中堅スペックでOK
ネットサーフィンとWord(ワード)やExcel(エクセル)ができればいいというのが条件です。この条件を満たす一つの結論を導きました。
中堅スペックという言葉は私が勝手に作りました。高性能なスペックでもなければゴミスペックでもない、一般人においては使いやすいスペックのことを意味します。
項目 | 内容 |
CPU | Inter Core i5以上 |
メモリ | 8GB |
容量 | SSD 512GB以上 |
モニタ | 15型以上 |
どの項目もスペックが良ければそれに越したことはありません。しかし動画変種や画像編集をするわけではないので、この程度でいいかなと思います。
それではノートパソコンを購入検討する際確認するべき項目のうち、「中央処理装置のCPU」「記憶装置のHDD/SSDとメモリ」「モニタ」を取り扱っていきます。
中央処理装置 CPUとは
CPUとは「パソコンの脳」と言われており、パソコンで行う処理を全般的に受け持つ部分です。例えば以下のような処理を行います。
- マウスやキーボードから入力操作を受け入れる
- ハードディスクやメモリのような記憶装置へデータを送る
- 画面やプリンタなどへ出力する
CPUは、Intel社が提供している「Intelシリーズ」が有名で、Core i5やCore i7など、モデルがいくつか分かれています。Core i〇の〇文字に入る数字が高いほど高機能です。
パソコンの作業のうち大部分を占めるので、このCPUを疎かにして購入すると悲惨な目にあいます。チェックしてから購入検討しましょう。
今回ですとネットサーフィンとエクセルワード利用が目的。
上位モデルのCore i7以降は考えなくて大丈夫です。そうなると、中堅モデルのCore i5か廉価モデルのCore i3以下がターゲットになります。
安く済まそうと思えばいくらでも済ませられますが、ネットサーフィンだけならともかくエクセルワードも行いたいのなら無難にCore i5をおすすめします。
廉価モデルCore i3も中堅モデルCore i5も大量に出回っていて、入手しやすいのですが、それならばより性能のいいCore i5を選んだ方がいいというのがおすすめる理由です。
記憶装置 HDD(ハードディスク) or SSD(ソリッドステートドライブ)
- HDDとはHardDiskDrive(ハードディスクドライブ)の頭文字をとったもの。
- SSDとはSolidStateDrive(ソリッドステートドライブ)の頭文字をとったもの。
どちらもさまざまなデータを保存する記憶装置です。例えば以下のような処理を行います。
- Word(ワード)やExcel(エクセル)のデータをドキュメントに保存
- デジカメで撮った写真をアルバムに保存
HDDとSSDの違いは色々ありますが手っ取り早く言うならば、SSD=HDDの上位モデルです。以下いくつか違いをまとめたので参考にしてください。
HDD | SSD |
SSDに比べればサイズがでかい | HDDに比べればサイズが小さい |
SSDに比べれば安価 | HDDに比べれば高価 |
SSDに比べれば1ドライブに保存できる容量は多い | HDDに比べれば1ドライブに保存できる容量は少ない |
SSDに比べて作動音がうるさい | HDDに比べれば作動音が静か |
SSDに比べれば消費電力が多い | HDDに比べれば消費電力が少ない |
Winodwsユーザーならば、CドライブやDドライブという名前を聞いたことはあると思います。これは人力で複数増やすことが可能ですが、不慣れな方は無理に行わない方が無難です。
SSDはHDDに比べて寸法が小さい、消費電力低下や作動音減少など、改善されています。ノートパソコンはコンパクトなので、SSDに適しています。可能であればSSDを選択しましょう。
容量は1TBあれば安心ですが、上限4万を上回る可能性大なので今回は512GB以上を目標にします。
最近はデータをクラウド(インターネット)に保存するのが主流ですので、そこまで容量を気にする必要はないのですが、60代台の人にそれを伝えても大抵「ネットに保存するのは嫌」という答えが返ってきます。
クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称
引用先:https://aws.amazon.com/jp/cloud/
つまりインターネット上で自分の写真データやエクセルワードで造った書類を保存することです。
一時記憶装置 メモリ
メモリとはパソコンで作成するさまざまな作業を一時保存する装置です。複数処理をするには大容量のメモリが必要です。複数処理というのは例えばYotubeを見ながら文書作成するいった行為です。
ワードやエクセルのデータを保存する場合、大抵CドライブやDドライブに保存します。これらのデータは削除をしない限り消えません。
一方、一時保存は電源を切るとデータが消えます。例えばYotubeを見ながら文書作成するいった行為で、文書作成を一時中断するためソフトを終了したとします。この時、私たちからは見えませんが、パソコン内部では文書作成していたソフトの動作処理が一時保存されているのです。
動画閲覧に満足して再度文書作成しようとした場合、一時保存されたメモリから処理データを引っ張ってくるので、パソコン起動後にソフトを立ち上げるよりも素早く立ち上げることが可能になります。(とはいえスペックによります)
https://www.elecom.co.jp/pickup/guide/memory/result/index.html
CPUと同じくメモリについても考えなしで購入すると後で悲惨な目に会います。CPUと違ってメモリは自分で増設・交換できる場合ので救いはありますが、できる限り初期段階で準備しましょう。
おすすめのメモリ容量は8GB。8GBあればYoutube見ながらの文書作業はスムーズにこなせます。
出力装置 モニタ
その名の通り出力結果を映すための装置です。解像度、液晶の種類、画面サイズを考慮して選びましょう。
解像度とは数が多ければ多いほど綺麗に表示され、表示してくれる範囲が増えると考えてOKです。よほど古い機種でなければ現行機はフルHD(1920×1080)となっているパターンが多いです。
液晶の種類とはノングレア(非光沢)、グレア(光沢)のがあります。ノングレアの方が作業はしやすいです。逆に動画や画像をたくさん閲覧する方はグレア式の方が鮮やかに見られるでしょう。お好きな方をお選びください。
画面サイズについては、持ち運びしたい場合は13型、自宅で使いたいのなら15型以上をおすすめします。
今回の場合CPUとメモリに重点を置きすぎたため、この部分はあまり考慮しません。
周辺機器
安価な中古パソコンを購入するにあたり、周辺機器周りはあまり期待しない方が無難です。その代わりPCショップや家電店で揃える必要があります。
マウス、マウスパッド
そのまま付属でついてくるのならそれを使えばいいですが、大抵ついてこないので別途購入しましょう。
トラックボールの付きのような便利なマウスもありますが、予算の都合で一番安いロジクールの無線マウスをチョイスします。マウスパッドも特にこだわりがないので安いものをチョイスします。
本当に自分好みのマウスを使いたかったらPCショップや家電店の実店舗で実際触ってみてみましょう。高価なマウスほど使い勝手がいいことがわかります。
キーボード
ノートパソコンのキーボードは壊れやすいです。持ち運びしないのならキーボードは別途購入して使った方が無難です。修理代も高くつきますから…
今回は安いロジクールのキーボードをチョイスしました。
マウスの時と同じく、自分に合ったキーボードを探したいのなら実店舗で試しましょう。値段の張るキーボードがいかに高性能なのかを理解できます。
USBポート
特にここは注意点で、中古に出回るようなノートパソコンは安ければ安いほどUSBポート挿入口は少ないです。下手したら2つくらいしかない場合もあります。
安価なノートパソコンを選ぶ時点で避けられません。少ないと不便ですから、外付けUSBポートを別途購入をおすすめします。
おすすめはスタイリッシュなAnkerのUSBポートです。ノートパソコン以外でもPS4などのゲーム機で使用することも可能。
外部記憶機器 外付けHDDやUSBメモリ
今やクラウドの時代に「今更USBメモリ?」と思う方はいると思います。なぜなら、50~60代の人にとって、USBメモリや外付けHDDはなじみのある機器です。
後でほしいと言われても面倒なのでUSBメモリを渡しておきます。
ウェブカメラ
昨今の社会事情の影響でウェブ会議を行うことが増えました。その影響でウェブカメラも徐々に必須アイテムとなっております。
中古パソコンでも内臓カメラはありますが基本的にしょぼいので、ある程度の品質確保できるウェブカメラを購入した方がいいでしょう。これも無難にロジクールのウェブカメラを選択します。
私はC920Nを使用していますが、とてもきれいに映ります。C270Nとの違いはfps(映像の滑らかさ)でしょうか。とりあえず母親には廉価版のC270Nを送ります。
ブルーライトカットフィルム
目の酷使は頭痛、目の疲れ、首の痛みにつながります。少しでも軽減するために張っておきましょう。
クロック数、コア、スレッドなど、他にも確認するべきことはありますが、どちらの数字も大きければ大きいほど処理能力が増えます。デスクトップであるならば、予算が赦す限り上げられるだけスペックを上げればいいです。
しかし今回はノートパソコンが対象なので、スペックを上げるとなると複数処理に対する熱処理対策が必要なります。それで予算オーバーしてしまったら元も子もないので、今回はあまり考慮しないことにします。
参考: https://www.4900.co.jp/smarticle/10765/ https://kakaku.com/pc/cpu/guide_0510/